「このままの治療で、本当に大丈夫なんだろうか。」
再燃を繰り返し、ステロイドを減らすこともできない。
症状はなんとか抑えられているものの、寛解とは言えない状態が続いていました。
下血、腹痛、頻回のトイレ。
日常生活を維持するだけで精一杯の中で、次の治療の選択を迫られていました。
前回の記事の続きになりますが、再燃の中で妻の入院、そして子どもの誕生と、生活は大きく変化していきました。
そんな中でも入院は避け、外来でステロイドとG-CAPを続けながら、なんとか症状をコントロールしている状態でした。
しかし、私はステロイド依存の状態。減量するたびに再燃を繰り返していました。
そんな状況の中、主治医から提案されたのが「レミケード」という治療でした。
本当に効果はあるのか。
副作用は大丈夫なのか。
この先の生活はどうなるのか。
期待と不安が入り混じる中で、私はレミケード治療を受ける決断をしました。
この記事では、実際にレミケードを開始した時のリアルな体験と、感じた効果やその後の経過についてまとめています。
レミケードを勧められた理由(ステロイド依存)
私はこれまで、ステロイドを減量するたびに再燃を繰り返していました。
いわゆる「ステロイド依存性」の状態で、根本的に寛解を維持することが難しい状況でした。
そこで主治医から提案されたのが、レミケードによる治療でした。
ステロイドを減量しながら、レミケードで寛解を維持していくという方針です。
レミケードとはどんな治療か
レミケードは「分子標的薬(バイオ製剤)」と呼ばれ、炎症の原因に直接作用する薬です。
・激しい下痢や血便、腹痛を抑える(寛解導入)
・良い状態を維持する(寛解維持)
といった目的で使用されます。
【投与スケジュール】
・初回、2週後、6週後(導入期)
・その後は8週ごと(維持期)
点滴で約2時間かけて投与されます。
【注意点】
・感染症のリスク
・点滴時のアレルギー反応
・長期使用による効果減弱(耐性)
非常に効果が期待できる一方で、慎重に使う必要のある薬でもあります。
初めてのレミケード投与
初回の投与は、アレルギー反応が出ないか確認しながら、少量ずつ慎重に開始されました。
バイタル測定を繰り返しながら、体重に合わせて投与量を調整していきます。
私の場合、軽い発熱はありましたが、大きな副作用はなく、そのまま治療継続となりました。
維持期の治療の流れ
維持期に入ると、通院ごとに
・血液検査
・診察
・体重測定
・バイタルチェック
を行い、その後点滴を開始します。
点滴は約2時間。
15〜30分ごとに看護師が状態確認を行います。
この流れを繰り返していく形になります。

実際の効果|ステロイド離脱へ
レミケード開始後、私の状態は比較的安定していきました。
数ヶ月後には、ステロイドを15mgから完全にオフにすることができました。
約1年間は寛解状態を維持でき、体調を崩すことなく仕事も続けられるようになりました。
副主任という役職を任されるなど、生活も大きく前進した時期でした。
再燃|レミケードが効かなくなった現実
しかし、その安定は長くは続きませんでした。
仕事の責任が増え、ストレスも大きくなっていた頃、再び腹痛と下血が出現しました。
受診の結果、「レミケードが効かなくなっている可能性が高い」と告げられました。
長期使用による耐性(効果減弱)です。
再びの再燃。あの絶望感は今でも忘れられません。
ようやく取り戻した日常が、また崩れていく感覚でした。
次の治療選択へ
主治医からは
・ステロイド+G-CAPの再開
・別のバイオ製剤への変更
・外科的治療
といった選択肢を提示されました。
そしてこの選択が、現在の寛解につながる治療へと繋がっていきます。
まとめ
レミケードは、私にとって確かに効果のある治療でした。
ステロイドから離脱し、約1年間寛解を維持することができました。
しかし、長くは続かず、再び再燃という現実に直面することになります。
潰瘍性大腸炎の治療は、一つの方法でずっと安定するとは限りません。
その時々で、自分に合った治療を選び続ける必要があります。
次回は、この後に選択した治療と、現在の寛解に至るまでの経過について書いていきます。

コメント